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ワーキングメモリとは?「頭の中のメモ帳」の仕組みと鍛え方

記憶力テストで試される「ワーキングメモリ」の仕組みを解説。容量の目安、日常生活への影響、鍛え方のヒントまで紹介します。

ワーキングメモリ=「作業しながら覚えておく」力

ワーキングメモリ(作業記憶)とは、何かの作業をしている間、必要な情報を一時的に頭の中に保持しておく機能のことです。電話番号を聞いてダイヤルするまで覚えておく、暗算で繰り上がりを覚えておく、会話で相手の質問を覚えたまま答えを考える——すべてワーキングメモリの仕事です。

長期記憶が「本棚」だとすれば、ワーキングメモリは「作業机の上」です。机が広いほど多くの資料を広げて作業できるように、ワーキングメモリの使い方がうまい人ほど、複雑な思考を混乱せずに進められます。

容量には限りがある——「7±2」と「4±1」

心理学者ジョージ・ミラーは1956年の有名な論文で、人が一度に保持できる情報のかたまりは「7±2個」だと提唱しました。電話番号や郵便番号が7桁前後で区切られているのは、この研究の影響とも言われています。

近年の研究では、意味のあるかたまり(チャンク)として数えると実質「4±1個」程度という説が有力です。いずれにせよ容量はかなり限られており、「覚えられない」のは能力不足ではなく人間の仕様。だからこそ、限られた容量をどう使うかの工夫が効いてくるのです。

チャンキング——容量を実質的に増やす技術

「0801234567」という10桁をバラバラに覚えるのは大変ですが、「080-1234-567」と3つのかたまりに区切れば負担は激減します。これがチャンキングです。情報をまとめて1つのかたまりにすることで、限られたスロットを節約する技術です。

チャンクの作り方は、区切る・語呂合わせにする・既に知っているパターンに結びつける、の3つが基本です。「1192」を「いい国」と覚えるのは、4桁を1チャンクに圧縮する古典的なテクニック。当サイトの数字記憶テストでも、後半の7桁・8桁はチャンキングなしではかなり厳しいはずです。

ワーキングメモリと日常のパフォーマンス

ワーキングメモリは、読解力・暗算・マルチタスク・会話の理解など、幅広い知的活動の土台になっています。「話を聞きながらメモを取るのが苦手」「料理の手順をよく飛ばす」といった日常の困りごとも、ワーキングメモリの負荷オーバーが原因のことが少なくありません。

負荷を下げる工夫も大切です。メモや To-Do リストに書き出して「頭の外に置く」、一度に扱う情報を減らす、作業を中断されない環境を作る——ワーキングメモリを鍛えるだけでなく、上手に節約することも同じくらい効果的です。

鍛えられるのか?——期待しすぎず、楽しく使う

「脳トレでワーキングメモリを鍛えれば頭が良くなる」という主張には、研究の世界でも賛否があります。トレーニングした課題そのものは上達しますが、その効果がほかの能力にどこまで波及するかは慎重な見方が主流です。

確かなのは、記憶課題に取り組むことでチャンキングなどの「使い方のスキル」は確実に上達するということです。当サイトの数字記憶テストで自分の覚え方を工夫してみるのは、その第一歩としてぴったりです。何桁まで伸ばせるか、ゲーム感覚で挑戦してみてください。

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